社会に出て働いていると理不尽なことが多いですよね。
お金を持っている人の力が大きい
と感じると自分が無力に感じることもあるかと思います。
収入が減ってお金に困るので
仕事を辞めたくても辞められません。
そんな方におすすめなのが
山崎元さんが書かれた
経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて
という本。
お金を効率よく稼いで増やし使うための考え方や具体的な方法
が書かれています。
それだけではなく人生についてのアドバイスもあり
面白い本でした。
そこで今回は実際に本書を読んだぼくの書評を記事にしました。
お金や人生に悩んでいる人
におすすめの内容になっています。
本書を読んだきっかけ
山崎元さんの著書を読んでお金の勉強をしたいと思って本書を読みました。
「人生と幸せ」とタイトルにあるのが、
特に気になった部分。
お金の貯め方や増やし方が書かれた本は数えきれないぐらいあるので。
お金の教養本で売れているのは、
海外の方が書かれたものがほとんどですが、
数少ない日本人が書かれたベストセラー書籍です。
著者山崎元さんについて
山崎元さんは東大卒の経済評論家。
ベストセラーも多数出しています。
有名なタイトルでいうと
- ほったらかし投資術
- 超簡単お金の運用術
- 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
WEBサイトでコラムやYouTubeでの対談動画は人気です。
食道がんを患い、2024年の1月に永眠されました。
本書の構成
山崎元さんががんを患った後にお子さんに書かれた手紙が基になっています。
手紙に書いたことに解説を入れて書籍化。
全部で4章構成です。
- 第一章 働き方・稼ぎ方
- 第二章 お金の増やし方と資本主義経済の仕組み
- 第三章 もう少し話しておきたいこと
- 終章 小さな幸福論
最後、実際にお子さんに宛てた手紙が掲載されています。
経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについてがおすすめな理由
自分のキャリアの参考になる
東京大学に入学が決まったお子さんに向けた手紙の内容なので、
若い方が自由な人生を生きるための働き方・稼ぎ方が書かれています。
- 「昭和生まれの働き方常識」は”分が悪い”
- 「新しい働き方」は効率性と自由を求める
- 「株式で稼ぐ働き方」を実践せよ
30代のぼくが読んでも、タメになることが書かれていました。
新しい考え方を吸収することで、今後のキャリアを見直す機会になります。
ベストセラー連発の経済評論家が書いた「明るい人生のマニュアル」
山崎元さんは
経済と付き合う上で、いつまでも役経つ「明るい人生のマニュアル」
引用元:経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて
になってほしいと言っています。
書籍や対談動画が人気の経済評論家の、
自分の子どもたち世代に伝えたいことが
すべて詰まっている内容です。
全119ページの読みやすさ
全部で119ページなので1日あれば読み終えることができます。
普段読書をしない方でもストレス無く読めるはずです。
お子さんに向けた言葉になっているので、
堅い言葉ではなく
メッセージ性が強い文章も特徴的。
同じような読みやすい本はなかなか無いです。
本書の中で刺さったポイント
運用資金は全額「全世界株式のインデックスファンド」でいい
運用資金の全部を
eMAXIS Slim 全世界株式(通称オルカン)
に投資していいと書かれてました。
理由は2つ
- 分散投資されている
- 運用の手数料が安い
全世界株式への投資は
100年に2、3度クラスの「最悪の状態」で
1年に3分の1くらいの損失があると考えられているみたいです。
お金を引き出す時にその損失が起きた場合は
「意思決定時点の(事前の)選択として正しかった」けれども、運が悪かったのがと考えて納得せよ。
引用元:経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて
損をしても、幸い「お金で済む話!」だ。命を取られたり、信用を失ったりするような問題ではない。
引用元:経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて
と山崎元さんは本書で言っていました。
ぼくもオルカンに毎月積み立て投資していますが、
コロナ禍の時は資産が減っていく一方でした。
このままでいいのかと考えることもありましたが、
この株価の変動が頻繁に起こるものではないと知ると自信になります。
ちなみにぼくが知っているお金を引き出す前に株価が下がった時の対策は
この2つです。
- 取り崩し前に株式50%債券50%のポートフォリオを組む
- 今のうちから一人でも稼げる能力を身につける
不動産投資は楽なものではない
資産運用を始めると興味を持ちがちなのが不動産投資。
個人が銀行から投資資金を借りるのはなかなか難しいけど、
住宅ローンであれば家を担保するので
比較的簡単にお金を借りることができます。
不動産投資の問題点は3つ
- 借金の額が大きい
- 特定の不動産に資産を集中させるリスクがある
- 換金性が良くない
諸経費を計算した結果利益がでる物件を購入したとしても、
入居者がいなかったり、
物件にトラブルがあったり
した場合借金だけが手元に残ることになります。
山崎元さんは
そもそも、不動産投資が、「大丈夫」なものでも「有利」なものでもないことは、不動産業者が自ら物件を保有するのではなく、家を探して売っている状況が雄弁に語っている。
引用元:経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて
と言っていて
まさにその通り!
と思いました。
リスクを取りたくない労働者が安い賃金で我慢する
リスクを取りたくない労働者とは
安定した賃金を求める人のことを指しています。
サラリーマンが典型です。
逆にリスクを取ってもいいと思う人は経営者、起業家など。
リスクを取りたくない労働者は
世界の養分であり経済利益の源
引用元:経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて
と書かれていました。
2万円の生産に対して安定した1万円の報酬で満足しているからです。
残りの1万円はリスクを取ってもいい人のところに流れていきます。
賃金を要求する方もいるかもしれませんが、
取り換え可能な労働者がたくさんいて
賃金を上げる必要性はなくなります。
悲しい話しですが、
これが普通の経営努力と考えれば納得でした。
なのでリスクを取りたくない労働者のなってしまった人は
取り換え可能な労働者にならない努力が必要です。
労働者に限らず、工夫のない人は損をする。これは、責任論以前の経済の現実だ。他人と同じであることを恐れよ。無難を疑え。
引用元:経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて
かっこいい言葉です!
実際に実践してみたこと
日常の一日一日、一時一時を大切にしよう。幸福感は「その時に感じるもの」だ。
引用元:経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて
そのために
「自分の嬉しいこと」を言語化せよ
と本書に書かれています。
ぼくなりに「自分の嬉しいこと」を言語化してみました。
チャレンジ精神を忘れず
たくさん失敗して
たまに成功を収めて
周りの人に活力を与えること
このブログもチャレンジの一つです。
お金について役立つ情報を発信して、
お金に困る方を一人でも減らしていこうと思います。
まとめ:気持ちのこもったお金の本
今回は山崎元さんが書かれた
経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて
という本の書評を記事にしました。
本書の最後で山崎元さんが亡くなったことを知った時に、
胸が痛くなるぐらい
夢中になって読むことができました。
山崎元さんのお子さんに向けた気持ちが文字に乗ったような
本だと思います。
ぜひ一度目を通してみてください。
コメント